水泳での肩の怪我 | 横須賀のかもい名倉堂接骨院

○ 水泳時に肩関節周囲に違和感を覚えることからはじまり、さらに悪化すると肩関節の後面を中心に痛みを生じます
○酷くなると肩関節内旋を維持できなくなり、安静時でも痛みを誘発します
○ 肩峰下滑液包に炎症が生じた状態で無理なトレーニングを続けていると、痛みが強くなるだけではなく、腱板が断裂することもあります
○腱板断裂を引き起こすと腕を捻った時に痛みが出て、腕の挙上がスムーズに行えなくなります
○クロールやバタフライにより発生することが多い

○肩に負担の掛かりにくい泳ぎ方を指導する➡︎水面に入る指を拇指ではなく中指から触るように意識させる
 ○クロールではローリングを活用するのが良い
＊ローリング・・・キックやストロークに合わせて体を左右に傾ける（自然に傾く）こと
○上肢全体のストレッチ

○特にクロールでは肩関節内旋の状態が多くなるため
　大結節とそこに付着する上腕二頭筋や棘上筋、棘下筋などが擦れ合ってしまいます。
　このような腱板へのダメージが蓄積され、血行が悪くなり炎症を起こしてしまいます。
○また、バタフライでは肩関節に強い力で断続的な衝撃が加わるため、肩関節内部の肩峰下滑液包や関節唇などが傷つき痛みを伴うこともあります。
○腕の連続的なストローク動作により肩に負担がかかり発生

内旋位の肩関節では、肩関節を構成する上腕骨の大結節とそこに付着する上腕二頭筋や棘上筋、棘下筋などの腱板が衝突し、擦れ合い発生
肩甲骨の靱帯と上腕二頭筋腱などがぶつかり合い発生する
また、擦れ合うことで循環が悪くなり、腱が少しずつ肥厚していき肩関節にかかるストレスが大きくなる
 

肩の中にあるローテーターカフ(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)という四つの筋肉の腱の損傷
水泳でこの部位を負傷することは多く、野球など肩関節を頻繁に使うスポーツに多く見られます。
水泳ではクロール、野球では投球動作で発生しやすい
自覚症状では、肩が痛い・夜間痛・肩に力を入れると響く感じがするなどが挙げられます

当院では水泳肩の症状を
①不良な泳ぐ動作
②体幹の不安定性による肩の過剰な負荷
③身体の歪み
と考えています。

 
不良な泳ぐ動作や体幹の不安定性があると、筋肉や関節が正しく動けなくなります。
体幹は安定した関節、肩は可動性のある関節です。
その上で泳ぐ動作から体幹が安定していないと、肩が過剰に動いてしまい負担がかかることにより痛みの原因になります。
そこで当院では、一人ひとりの原因を分析し、○3面運動(バランス)○運動連鎖○分離と共同(Mostability)
という点からfunctional movement approachという独自の治療法でアプローチをしていきます。
 
○三面運動(バランス)では、身体の歪みによって筋肉や関節の動きが正常に動かなくなり、肩関節自体に負担がかかるため、肩の高さをはじめ、全身の歪みのチェックをします。
○運動連鎖では、肩を上げる動作では上腕骨だけでなく、肩甲骨や背骨などの関節の動きも伴う運動のつながりがあります。なのでその動作のチェックから正しい動作ができるよう治療をします。
○分離と共同(Mostability)では、泳ぐ動作の際に体幹が安定していないと、上半身、下半身の連動性が破綻されてしまい、上半身のブレが起こることにより肩に過剰に負荷がかかります。
そこで体幹を安定させることにより、上半身下半身の連動性を良くして、肩の安定化、可動性を高め、再発予防までを目指します。
上記のポイントから根本原因のアプローチを致します。