
「ボールを投げると肩が痛い」
「テニスやバドミントンでサーブを打つと痛む」
「練習後に肩の痛みが強くなる」
このようなお悩みはありませんか?
今回は、野球やテニス、バドミントンなど、腕を高く上げるスポーツで起こりやすい肩の痛みについて解説します。
スポーツによる肩の痛みとは?
肩の痛みには、腱板損傷や腱板の炎症、肩峰下インピンジメントに関連する症状など、さまざまな原因があります。
腱板とは、棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋という4つの筋肉と腱の総称で、肩関節を安定させる重要な役割があります。特に棘上筋は腕を上げる動作に関わるため、投球やサーブなどを繰り返すことで負担がかかる場合があります。
肩峰下インピンジメントに関連する症状では、腕を上げる動作や、投球時に肩を大きくひねる動作などで痛みが出ることがあります。ただし、痛みだけで腱板損傷やインピンジメント症候群と断定することはできません。
どのくらい多い?発生頻度と原因
オーバーヘッドスポーツを対象とした研究では、肩の障害の発生率は練習1,000時間あたり約0.2~1.8件、肩の問題を経験する割合は約5~36%と報告されています。競技や対象者、障害の定義によって数値は異なります。
肩の障害には、繰り返しの投球やサーブによる負担、肩関節の可動域や筋力の変化、練習量などが関係します。
野球の投球では、腕を後ろに引いて肩を大きく外旋する局面から、ボールを投げた後に腕を減速させる局面まで、肩に大きな負荷がかかります。そのため、肩だけでなく、肩甲骨や体幹、下半身を含めた動作全体を確認することが重要です。

当院での評価と施術
当院では、痛みが出る動作やタイミングを確認し、肩関節の可動域、筋力、圧痛、熱感などを評価します。必要に応じてニアテスト、ホーキンステスト、ドロップアームテスト、ペインフルアークテストなども行い、症状の特徴を確認します。
施術では、状態に応じて鍼治療や物理療法などを検討し、痛みの軽減を目指します。その後は、肩にかかる負担を考慮しながら、姿勢や肩甲骨の動き、体幹の使い方などを確認し、運動指導や動作改善に取り組みます。
施術後に一時的に楽になっても、スポーツを再開すると痛みが戻る場合があります。痛みの程度に合わせて練習量を調整し、段階的に競技へ復帰することが大切です。
自宅でできるセルフケア
日常生活では、次のようなケアを取り入れてみましょう。
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大胸筋のストレッチ: 壁や柱に腕を添え、胸の前を無理のない範囲で伸ばします。
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背中や胸椎のストレッチ: 背中を丸めたり伸ばしたりして、背骨の動きを意識します。
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練習量の調整: 痛みが強くなる場合は投球やサーブを控え、無理に続けないようにします。
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練習後のケア: 肩に熱感や腫れがある場合は、タオル越しに短時間冷やす方法もあります。
ストレッチで肩の痛みが強くなる場合は中止してください。急な痛みや明らかな筋力低下がある場合、また痛みが続く場合は、整形外科での評価をおすすめします。

肩の痛みでお悩みの方へ
スポーツによる肩の痛みは、肩だけでなく、肩甲骨や体幹を含めた動き、練習量なども関係することがあります。
当院では、お身体の状態を確認しながら、痛みの軽減や動作改善、再発予防を目指してサポートしています。野球やテニス、バドミントンなどで肩の痛みにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
【この記事の執筆者】
田所(たどころ)
<所有資格>
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、睡眠健康指導士
参考文献
(1)Hoppe, Matthias Wilhelm et al. “Risk factors and prevention strategies for shoulder injuries in overhead sports: an updated systematic review.” Journal of experimental orthopaedics vol. 9,1 78. 16 Aug. 2022, doi:10.1186/s40634-022-00493-9
Available at:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35971013/
(2)Guérineau, Fabien et al. “Therapeutic Exercise Prescription for Overhead Athletes with Shoulder Impingement Syndrome: A Systematic Review and CERT Analysis.” Journal of clinical medicine vol. 14,5 1657. 28 Feb. 2025, doi:10.3390/jcm14051657
Available at:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40095639/
(3)Desmeules, François et al. “Rotator Cuff Tendinopathy Diagnosis, Nonsurgical Medical Care, and Rehabilitation: A Clinical Practice Guideline.” The Journal of orthopaedic and sports physical therapy vol. 55,4 (2025): 235-274. doi:10.2519/jospt.2025.13182
Available at:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40165544/





















