
「朝起きたら首が痛くて動かせない」
「首を横に回すと痛い」
「首を横に倒すとつらい」
このような寝違えの症状でお困りではありませんか?
当院にも、朝起きたときに首の痛みが出たという患者様が多く来院されます。学生から社会人、高齢者まで幅広い年代でみられ、仕事やスポーツなどの生活背景もさまざまです。
また、寝違えをたまに起こす方もいれば、何度も繰り返してしまう方もいらっしゃいます。今回は、寝違えの症状や当院での対応、繰り返す理由について解説します。
寝違えとは?
寝違えは、朝起きたときなどに首の痛みや動かしにくさが現れる状態を指す一般的な呼び方です。
首を横に回す、横に倒すといった動作で痛みが強くなることがあり、首や肩周辺の筋肉などが関係している場合があります。
ただし、症状だけで痛めている組織を正確に特定することはできません。首の関節や神経など、ほかの要因が関係している可能性もあるため、状態を確認することが大切です。
当院ではどのように状態を確認する?
寝違えの症状で来院された場合、当院ではまず、痛みが出る場所や動作を確認します。
具体的には、次のような点を評価します。
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首のどのあたりに痛みがあるか
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首を回す、倒すなど、どの動作で痛みが出るか
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首の動かせる範囲がどの程度か
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必要に応じて、腕のしびれなどの神経症状がないか
触診では、首の中央付近だけでなく、首の外側や肩に近い筋肉にも圧痛がみられることがあります。
こうした評価を通じて、症状の特徴や注意すべき点を確認し、お身体の状態に合った対応を検討します。

寝違えが起こる原因とは?
寝違えは、枕の高さや寝ているときの姿勢など、睡眠中の状況が関係している可能性があります。
また、日常生活で首や肩周辺の筋肉に負担がかかっていたり、長時間同じ姿勢を続けていたりすることも、首の痛みを考えるうえで確認したいポイントです。
ただし、枕の高さや寝姿勢だけが原因とは限りません。睡眠環境を見直しても、寝違えを完全に防げるとはいえないため、普段の身体の状態や生活習慣も含めて考えることが大切です。
寝違えを繰り返す理由についての研究
寝違えそのものの再発原因を明確にした研究は限られています。そのため、一般的な首の痛みに関する研究も参考になります。
2019年のシステマティックレビューでは、初めて起きた非外傷性の首の痛みについて、その後も痛みが続くことに関係する要因が検討されました。その結果、過去に首の痛みを経験していることや、頭痛を伴うことなどが、痛みが長引く可能性に関係していると報告されています。ただし、研究の確実性には限界があります。
また、2018年のシステマティックレビュー・メタ解析では、運動プログラムによって、新たな首の痛みが起こるリスクを減らせる可能性が示されました。
これらの研究は、寝違えを繰り返す方にとって、過去の症状や日常生活、運動習慣を振り返ることが重要であると考える参考になります。ただし、寝違えの再発を直接検証した結果ではなく、特定の筋肉の硬さや枕の高さが再発の原因だと証明されたわけではありません。
当院で行う寝違えへのアプローチ
当院では、痛みの場所や首の動かしやすさを確認しながら、首や肩周辺の筋肉への施術、鍼治療、物理療法などを状態に応じて取り入れています。
施術の目的は、痛みを軽減し、首を動かしやすくすることです。実際に、施術後に首の可動域が広がったり、痛みの程度が軽くなったりするケースもあります。
ただし、効果には個人差があり、すべての方に同じ変化が現れるわけではありません。痛みが強い時期には無理に首を動かさず、症状に合わせて対応することが大切です。

自宅でできるセルフケア
寝違えの痛みが落ち着いてきたら、痛みのない範囲で首や肩をゆっくり動かすことから始めましょう。
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首を無理のない範囲でゆっくり動かす
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肩をすくめて下ろすなど、肩周辺を軽く動かす
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長時間同じ姿勢を続けず、こまめに姿勢を変える
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枕の高さや寝具が自分に合っているか見直す
痛みが強いときに、首を勢いよく回したり、無理にストレッチしたりすることは避けてください。動かすことで痛みが強くなる場合は中止し、専門家に相談しましょう。
また、腕や手のしびれ、力の入りにくさがある場合や、発熱・強い頭痛を伴う場合、首の痛みが急激に強くなった場合などは、寝違えと自己判断せず医療機関で評価を受けてください。
寝違えを繰り返す方はご相談ください
寝違えは、朝起きたときに突然症状が現れることがあります。頻繁に繰り返す場合には、過去の首の痛みや日常生活での姿勢、睡眠環境、運動習慣などを振り返ることも大切です。
当院では、首の痛みの場所や可動域、必要に応じて神経症状などを確認し、お身体の状態に合わせた施術やセルフケアをご案内しています。
寝違えによる首の痛みでお困りの方、何度も寝違えを繰り返している方は、無理をせず一度ご相談ください。
【この記事の執筆者】
田所(たどころ)
<所有資格>
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、睡眠健康指導士
参考文献
(1)Verwoerd, Martine et al. “Prognostic factors for persistent pain after a first episode of nonspecific idiopathic, non-traumatic neck pain: A systematic review.” Musculoskeletal science & practice vol. 42 (2019): 13-37. doi:10.1016/j.msksp.2019.03.009
Available at:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31026716/
(2)de Campos, Tarcisio F et al. “Exercise programs may be effective in preventing a new episode of neck pain: a systematic review and meta-analysis.” Journal of physiotherapy vol. 64,3 (2018): 159-165. doi:10.1016/j.jphys.2018.05.003
Available at:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29908853/
(3)Blanpied, Peter R et al. “Neck Pain: Revision 2017.” The Journal of orthopaedic and sports physical therapy vol. 47,7 (2017): A1-A83. doi:10.2519/jospt.2017.0302
Available at:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28666405/





















