
専門家が解説!
科学に基づく冷え性対策と信頼できる健康アドバイス!
最近はすっかり冬の様相になり、手足が冷えてくる時期になりましたね。
私は特に手や指先に冷えを感じるので、いつも手をこすり合わせています。
患者様にも聞くと、夜に足先が冷えて眠れない方や、家事などで水に手をつけている時に冷えを感じることが多いです。
今回は冷え性について解説していきます!
1️⃣ 「冷え」とは?
医学的には、末端冷え性は「末梢部の血流量が低下し、皮膚温が下がる状態」と定義されています。
研究によると、冷え性は、女性に多く、末端の血管収縮・自律神経反応・代謝の低下などが関係していることが示されています。
同じ環境条件でも「冷えを強く感じる」人と「感じにくい」人がいるのは、血管・神経・感覚・自律神経系の違いが背景にあるからです。
さらに冷えを訴える人では、疲労感、肩こり、腰痛、頭痛など、冷え以外の体調不良を併発している割合が高いというデータがあります。
これには冷えによる筋肉の緊張や、血流の滞りなどが関連していると考えられています。
2️⃣ 科学に基づく「冷え」の対策

🔍 Introduction | 論文の概要 —
人体測定、以前の病気や怪我、HAV や周囲の寒さなどの外部曝露に関して症例を対照と比較することにより、寒さ過敏症の報告に関連する要因を特定する 。
🔬 How We Researched | 研究の進め方 —
スウェーデンの一般集団(成人男女 ≈ 3,000人)を対象に、「冷えを感じやすい人」と「感じにくい人」を比較する疫学調査が行われました。
自己報告による冷え感覚(cold sensitivity questionnaire)と、末梢温測定、血圧、自律神経指標などのデータを統計解析しました。
📊 Key Findings | 研究が示したこと —
1.冷えを感じやすい人は、末梢血管が収縮しやすく、血流が減少している
2.自律神経のバランス(交感神経優位)と関連している
3.心理的ストレス・疲労・睡眠不足が冷えを悪化させる要因となる
4.女性は男性よりも冷えを訴える割合が約3倍高い
5.筋肉量・基礎代謝の低下も冷えやすさに関連
💡 The Science Behind It | メカニズムを解説 —
✅ 末梢血管の過剰収縮
寒冷刺激に対して末梢血管が強く縮み、血流が減少。手足の熱が逃げやすくなります。
→ 自律神経(交感神経)の反応性が高い人で顕著。
✅ 筋肉量・代謝の低下
筋肉は「熱を生む臓器」。筋肉量が少ないと熱産生が減り、末端への血流・温度維持が困難になります。
✅ ホルモン・性差の影響
女性はエストロゲンの周期変動により血管拡張が不安定で、末梢循環が低下しやすいことが知られています。また、体脂肪の分布や基礎代謝の差も関与していると考えられます。
✅心理的ストレス・交感神経緊張
ストレスが持続すると、交感神経優位になり、血管収縮が持続して“冷え”を感じやすくなります。
これらのメカニズムにより、末端冷え性は単なる体質ではなく、血流・神経・代謝・心理状態の総合的な現象であると考えられます。
3️⃣ 専門家からのアドバイス

末端冷え性を軽減させるには、根本原因である「血流・熱産生・自律神経バランス」を整えることがポイントです。
具体的に、実践しやすい方法を3つご紹介いたします。
1, 下肢・体幹の筋肉を動かす
軽いウォーキング・スクワット・足首まわし・背伸びの運動を習慣化しましょう。
筋肉の収縮は血流を促進し、末端温度の上昇を促します。
2, 温熱刺激で末梢血管を拡張
手足の温浴・足湯・ヒートパック(40 ℃前後)を1日10〜15分。
研究では、温熱刺激が血管拡張・交感神経緊張の緩和を促すことが確認されています。
3, ストレス・睡眠・自律神経を整える
深呼吸・ヨガ・瞑想などで副交感神経を高め、血流を安定させます。
睡眠不足は交感神経優位を助長し、冷えを悪化させるため注意が必要です。
4️⃣ 健康な毎日への第一歩
筋肉・血流・自律神経・心理的要因を整えることで、冷えは軽減可能です。
温める+動かす+休むの3つをバランス良く実践することが、冷え性を軽くしていくことが基本となります。
寒さを我慢せず、日々の生活に少しずつ何かを加えるだけでも身体は変わります!
できることから始めていきましょう!
今後も、科学的な研究結果を基に、信頼性の高い情報をお届けしてまいります。
冷え性でお困りの方は、ぜひ横須賀市の 「かもい名倉堂接骨院」「よこすか名倉堂整骨院」 へご相談ください。
引用文献
(1)Yoshino T et al. Statistical Analysis of Hie (Cold Sensation) and Hiesho (Cold Disorder). Evid Based Complement Alternat Med. 2013.
Available at:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3893778/
(2)Lindell I et al. Cold Sensitivity and Associated Factors: A Nested Case–Control Study. Int Arch Occup Environ Health. 2018.
Available at:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6132661/
(3)Microvascular Dysfunction in Peripheral Artery Disease: Is Heat Therapy a Viable Treatment?
Available at:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7967745/
店舗名
【浦賀院】かもい名倉堂接骨院
住所
神奈川県横須賀市東浦賀1丁目10ー7 パレドール浦賀1階
電話番号
tel:046-844-1770
【横須賀中央院】よこすか名倉堂整骨院
住所
神奈川県横須賀市安浦町1-1冨田ビル1F
電話番号
tel:046-884-8220





















