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股関節の痛み、グローインペインをご存じでしょうか?

2025/10/24 | カテゴリー:スタッフブログ, トピックス


専門家が解説!
科学に基づくグローインペイン対策と信頼できる健康アドバイス!


運動中に鼠径部(股関節前面)が痛い人はグローインペインの疑いがあります。 

運動量が多い方、剪断力や回旋ストレスが股関節にかかりやすいスポーツ(サッカーなど)をしている方に多く、放置していると痛みだけでなく可動域制限・筋力低下などからパフォーマンスが落ちてしまうかもしれません。 

今回はグローインペインについて解説していきます。 


1️⃣ 「グローインペイン(鼠径部痛)」とは?

スポーツ選手(特にサッカー、アイスホッケー、ラグビーなどの多方向・キック動作を繰り返す競技)で多く見られる、鼠径部〜下腹部〜内転筋付近の痛みを指します。病態は単一ではなく、内転筋付着部の腱障害、腹直筋・下腹壁の付着部損傷、恥骨結合のストレス反応、鼠径管後壁の弱化など複数の機序が重なって生じることが多いです。


2️⃣ 科学に基づくグローインペインの対策

🔍 Introduction | 論文の概要 —

スポーツ選手に発生する鼠径部痛の解剖・病態・診断・治療・競技復帰までの流れを整理。 

🔬 How We Researched | 研究の進め方 —

保存療法(運動療法・負荷管理)と予防エクササイズに関するランダム化試験・系統的レビューを中心に評価 

📊 Key Findings | 研究が示したこと —

1.多因子性が基本:グローインペインは一つの構造だけが原因になることは少なく、内転筋・腹直筋付着部・恥骨結合・鼠径管後壁など複数部位の病変や機能不全が混在する場合が多い。 

2.保存療法がまず推奨される:系統的レビューは、特にアブダクター(内転筋)関連の鼠径部痛では、積極的な運動療法(筋力強化+動作制御訓練) が受動的治療のみより有効であると示している。改善率は研究によるが、かなりの割合で疼痛低下・競技復帰が見られる。 

3.ホルミックプロトコル/コペンハーゲンエクササイズにエビデンス:ホルミックプロトコルに基づく運動療法や、コペンハーゲン式アブダクター強化は内転筋の機能向上・再発予防に有用である可能性が示されている(複数のRCT・レビュー) 

4.研究の質はばらつきあり:治療効果を検証した研究の質は一定ではなく、対象やプロトコルの差、長期フォロー不足などの問題点があるため、臨床判断は個別化が必要。 

 

💡 The Science Behind It | メカニズムを解説 —

反復的な剪断力・牽引力:方向転換やキックなどの競技動作で、内転筋と下腹部筋(腹直筋等)の力線が恥骨付近に集中し、腱付着部や結合組織に繰り返しストレスがかかる。これが付着部腱症/腱膜変性/骨-腱付着部ストレス反応を引き起こす。
筋力・制御のアンバランス:内転筋の相対的弱化や体幹・骨盤の制御不足は、動作時に鼠径部へ過剰な負荷を集中させ、損傷リスクを上げる。エキセントリック(伸張)・アイソメトリック(等尺)負荷に対する耐性を高める訓練が有利な理由はここにある。
複合病変としての慢性化:修復が不完全だと局所の変性が進行し、痛み→機能低下→不適切な運動代償→更なる負荷という悪循環が生まれやすい。 

これらのメカニズムにより、局所の腱付着部を直接強化・負荷耐性を上げる運動(例:コペンハーゲン系)体幹/骨盤のスタビリティ強化が効果的と考えられます 。


3️⃣ 専門家からのアドバイス


具体的に、実践しやすい方法を3つご紹介いたします。 

1, “負荷を管理”しつつ動かす 
完全安静より、痛みの強さに応じて運動負荷を調整し「段階的に動かす」ことが重要。痛みが急増する動き(最大キック、全力での方向転換など)は一旦回避し、痛まない範囲で体幹・股関節・内転筋を動かす。 

2, 内転筋強化をルーティン化する 
コペンハーゲンアダクションやホルミックプロトコル系(段階的に強度を上げながら行う)の内転筋強化は、既往のデータで疼痛軽減や再発低下に寄与する可能性が示されています。週2〜3回、段階的負荷で継続するのが現場的には有効。 

※フォームは慎重に行うことが重要(疼痛が増す場合は負荷軽減) 

3, 動作(フォーム)評価と体幹&骨盤制御トレーニングを併用 
単に筋力だけを鍛えるのではなく、切り返しや加速・着地など「競技特有の動作」での骨盤コントロールを獲得することが、再発予防に重要。トレーナー・理学療法士による運動連鎖の評価を受けることを推奨。 


4️⃣ 健康な毎日への第一歩

グローインペインは、早めに「どの筋肉・どの動作で痛むか」を評価し、負荷管理+目的に合った運動療法を始めることで痛みが軽減しやすくなります。特に競技復帰を目標にする場合は、保存的治療での段階的アプローチがまず標準的です。 
冬場に大会などで連戦になってしまう場合や、オフのトレーニングで追い込む場合など負荷が溜まりやすい時にはしっかりケアをしましょう!

今後も、科学的な研究結果を基に、信頼性の高い情報をお届けしてまいります。

グローインペインでお困りの方は、ぜひ横須賀市の 「かもい名倉堂接骨院」「よこすか名倉堂整骨院」 へご相談ください。


引用文献

(1)Elattar O, et al. Groin Injuries (Athletic Pubalgia) and Return to Play. PMCID: PMC4922526.
Available at:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4922526/

(2)Dinis J, et al. Athletes With Adductor-Related Groin Pain. PMCID: PMC11451080. 
Available at:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11451080/

(3)Serner A, et al. Study quality on groin injury management remains low. PMCID: PMC4484372.

Available at:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4484372/

(4)Tyler TF, et al. Groin Injuries in Sports Medicine. PMCID: PMC3445110. 

Available at:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3445110/

(5)Schaber M, et al. The Neuromuscular Effects of the Copenhagen Adductor Exercise. PMCID: PMC8486394. 

Available at:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8486394/

(6)Yousefzadeh A, et al. Effect of Holmich protocol exercise therapy on long-standing adductor-related groin pain. 

Available at:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6045696/


店舗名
【浦賀院】かもい名倉堂接骨院
住所
神奈川県横須賀市鴨居2-20-8
電話番号
tel:046-844-1770


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